森にとけこむ外壁 山河

今回ご紹介するのは、自然豊かな立地に建てられた、平屋の家の施工事例です。
この住まいに採用された外壁材は、私たちの誇る「山河（SANGA）」の中でも、特に自然との相性が美しい“銀河”というカラー。

この事例は、ただの外壁材の紹介ではありません。
「自然と暮らす」という住まいの理想を叶えるために、素材・色合い・デザインがどのように選ばれたか。そしてなぜ山河がその理想に応えられるのか──。その理由をご紹介します。

山河には4つのカラーバリエーションがありますが、今回採用されたのは“銀河”。
これは釉薬を使わずに焼き締めた素焼き仕上げのため、表面の光の反射が柔らかく、時間帯や天候によって微妙に色の印象が変化します。

森や山、空といった自然に囲まれた環境では、この「変化」が非常に心地よく作用します。
太陽の下では軽やかなグレーに、曇りの日は深みのあるスモーキーな表情に。まるで自然と呼吸を合わせているような外壁材です。

山河の最大の特徴は、「泥100％」の自然素材でできているという点。
粘土を原料にし、1130℃の高温で焼き締めてつくられる山河は、実質的に“瓦”と同じ製法を用いた外壁材です。

素材は一切の人工樹脂を含まず、添加物もゼロ。
このため、自然の中に建てられても違和感がなく、むしろ景色の一部としてすっと溶け込みます。

「自然の中にいるような暮らし」を望まれる方には、外観からも“土と木のある暮らし”を表現できる外壁材として、山河はとてもおすすめです。

山河《銀河》の模様には、私たち人の手では作れない“自然な揺らぎ”が現れます。
これは焼成の際、窯の中で風が流れ、炎が揺れることで、素材表面にランダムな陰影や表情が刻まれるためです。

この「偶然の美」は、焼き物ならではの特徴です。
一枚として同じ表情がない、けれど全体として調和が取れている──そんな山河ならではの味わいが、家の表情に奥行きを与えています。

今回の施工では、軒天部分に木目調の仕上げ材が使われており、これが山河の素焼き表面と絶妙なバランスで調和しています。

「木」と「土」という自然素材同士の相性は抜群であり、まさに“自然と共に暮らす”を体現したような外観に仕上がっています。
素材のコントラストを効かせながらも、全体のトーンは柔らかく優しい──そんな空気感のある住まいです。

この家は、敷地周囲の森や林を活かした“借景”を設計のテーマとしています。
その背景に自然素材でつくられた山河があることで、より一層、自然との一体感が生まれています。

外壁が主張するのではなく、景色とつながり、共鳴しながら美しさをつくり出す。
これこそが山河の真価だと、私たちは考えています。

山河《銀河》は、自然の中でこそ本領を発揮する外壁材です。
泥100%の素材、焼き物特有の風合い、そして四季の移ろいと共に表情を変える色合い──。

今回のように、借景を愉しむ平屋の家と組み合わせることで、住まいはまるで“森の中の静かな別荘”のような空気感をまといます。

自然と共に暮らしたい方へ。山河は、そんな想いに応えることができる数少ない外壁材です。
ぜひ、実際の施工事例を通して、その魅力を感じてみてください。